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認知症の方に寄り添い良質な医療を実現

認知症看護認定看護師

日本看護協会は19分野で水準の高い看護を実践のできる看護師を認定しており、その一つ。一定の経験を経た上、所定の教育機関での研修を受け、試験に合格する必要がある。
資格認定制度について

IMSグループの認定看護師バッジ

IMSグループの認定看護師バッジ

看護協会の認定看護師バッジ

看護協会の認定看護師バッジ

知症の特徴を知る

「認知症看護認定看護師」は、認知症の患者さまが尊厳を保ち、良質な治療を心地よく受けられるよう支援する職種です。
私が勤務するのは60床の回復期リハビリテーション病棟。当院は脳卒中の治療で神奈川県1位の実績があり、患者さまの多くは脳卒中の後遺症である体の麻痺、失語などのリハビリを受けています。そして約半数の方に認知症の症状が認められます。
経緯はいろいろで、脳卒中治療以前から認知症を発症していた方、脳卒中の後遺症として認知症と類似の「高次機能障害」が起きた方、手術の負荷で一過性の「せん妄」を有する方などです。
認知症では記憶力、思考力の低下といった「中核症状」に加え、イライラ、不安、徘徊、暴力などの「行動・心理症状」がみられるもの。
環境が激変する入院生活では、感情がより不安定です。

握った手のぬくもりから信頼関係が生まれる

握った手のぬくもりから信頼関係が生まれる

護の決め手は笑顔

そこで私が励行しているのは“お手振り”。患者さまと目が合ったら、ニッコリ笑いかけて手を振るんです。すると私を“手を振る人”と覚えてくれ、安心感と親しみを持ってもらえる。それが初めの一歩になります。
もし病室でリハビリに行きたくないと言いはる方や、リハビリ途中で座り込んでしまう方がいたら、目の高さを合わせ「どうしたの?」と問いかける。「そうか、眠かったんだ」「疲れて足が痛かったんだ」と気持ちに寄り添う。それだけで“ご機嫌”は直るんですよ。
リハビリスタッフは、入院期間も保険点数も限られた中で、できるだけ成果を出してあげたいと一生懸命なのですが、裏目に出ることもある。私と一緒にケアをすることで、認知症の方に接するコツをのみ込んでくれます。
生活のリズムを整えることも大事。脳卒中医療の現場は24時間体制なので、深夜のざわめきが怖く眠れない方も少なくありません。そんな時は背中や手をさするだけでもOK。昼夜逆転しないよう、日中は声がけし覚醒を促します。
作業療法は料理でも園芸でも、好きだったことを取り入れることがポイント。気持ちが前向きになり、効果が上がります。ご家族も交えて、退院後の生活がイメージできるようになると、ひと安心です。

IMSグループ学会で地域における認知症の方の暮らしの考察を発表

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内みんなで取り組む

私が認知症看護認定看護師の資格を取得したのは2017年。その前に、たまたま看護師協会の認知症研修を受けたら、目から鱗の知識がいろいろあったんです。脳外科部門でずっと働いてきたのに、認知症研究の進歩についていけてなかった...。一つの病棟に留まらず、病院全体、医療スタッフ全員で取り組むべきテーマだから、まず私が専門知識を身につけ、旗振り役を目指すことにしました。
今は地域包括ケア病棟にも資格を持つ看護師がいるので、院内研修を開くなど、2人でアンバサダーを担っています。基本は人としての思いやりに尽きる。患者さまの笑顔が明日への原動力です。

021年7月26日、荏田地域ケアプラザにて公開講座「認知症を正しく理解しよう!」を開催

2021年7月26日、荏田地域ケアプラザにて公開講座「認知症を正しく理解しよう!」を開催

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