出生前診断
検査項目(NIPT、クアトロテスト、羊水検査など)
「出生前診断」とは、お母さんのお腹にいる赤ちゃんの発育状態や形態異常などを調べる検査のことです。出産する前に行うことから出生前診断と言われています。
出生前診断というと遺伝子検査や特殊な検査を連想するかもしれませんが、通常の超音波検査(エコー検査)や胎児心拍数モニタリングなど、これまで一般的に妊婦健診で行われてきた画像検査も出生前診断に含まれます。
出生前診断は大きく分けて形態・機能異常を視覚的に調べる画像検査、遺伝子やホルモンの量を母体の血液から胎児のDNAを採取する検査、また羊水や絨毛を採取して調べる検査などがあります。
これらのことから出生前診断には、超音波検査(エコー検査)や母体血検査のように胎児へのダメージが少ない検査(非侵襲的検査)と、母体への穿刺や胎盤組織の採取など、流産リスクを伴う検査(侵襲的検査)があると言えるでしょう。
また、こうした出生前検査の所見を総合的に医師が判断することを「出生前診断」といいます。
検査費用
クアトロテスト | 27,500円(税込) |
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羊水検査 | 137,500円(税込) |
胎児ドック
「胎児ドックとは、おなかの中の赤ちゃんを高性能の超音波診断装置を使ってチェックする、出生前診断(生まれる前に胎児の異常を診断すること)のひとつです。
通常の妊婦健診でも超音波検査は行われますが、妊婦健診の短い時間では形態異常(いわゆる奇形)に気付かれないことも多く、見逃しを少しでも減らすには妊婦健診とは別に時間をかけて胎児の全身を詳しくチェックする必要があります。
生まれてくる赤ちゃんの100人のうち 3~ 5人に何らかの形態異常があるといわれています。 形態異常にはたくさんの種類があり、治療の必要がない小さな異常もありますが、生涯重い後遺症を残してしまう異常や、生まれてすぐに亡くなってしまうような異常もあります。
当院では、日本超音波医学会認定の超音波指導医が、赤ちゃんに問題となるような大きな形態異常がないかを診断します。