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インタビュー

プリセプター&プリセプティ座談会 がんばる新人看護師を一番近くで応援しています

明理会中央総合病院には「プリセプター制度」と呼ばれる教育制度があります。
これは、プリセプター(先輩看護師)がプリセプティ(新人看護師)を
マンツーマンで教育・指導する制度のこと。
1年間かけてじっくり、ゆっくり、
看護師としての業務や心構えなどを教えていきます。

まず、プリセプティ(新人看護師)に質問です。プリセプター制度について、「あってよかった!」と感じることを聞かせてください。

現場には現場特有の“仕事の流れ”があるので、先輩たちが忙しそうに業務をこなしていると、分からないことがあっても「聞きにくい…」と感じることが多々ありました。
でも分からないまま、その場で立っているわけにもいきません。
そういう、誰に声をかけていいか迷ってしまうというときに、プリセプターなら聞いてもいい、応えてもらえるという安心感がありました。いつでも聞ける先輩が一人でもいるって本当に心強いです。

そう言ってもらえてうれしいです。
私も1年目のときがあったので、その頃を思い出しながら接しているんです。

先輩のプリセプターはどんな方だったのですか?

私が1年目のときは、年の離れたベテランの先輩がプリセプターでした。
まるでお母さんのように気遣って心配してくれる温かい存在でした。
なので、今の私がMさんに接するのはその人の名残があるかもしれません(笑)。
今、Mさんに接するときは、これまで培ってきた仕事の「プチ情報」や「豆知識」などを踏まえて伝えるようにしています。マニュアルにはない部分の情報を伝えることで、後輩が仕事しやすい環境になればいいなと。
また、1年目や2年目ではまだ見えない部分があるので、現場では先輩たちのとる行動の目的や意味を教えてあげるようにもしています。納得することで自分のものにしやすいですから。

プリセプターとの関わりのなかで、一番印象に残っていることはどんなことですか?

オペナースには医師の近くでメスやペアンなどの器具を渡す「器械出し」と呼ばれる役割があります。その器械出しで失敗して泣いてしまったことがありました。
そのときのオペは先輩も一緒にいたので、オペが終わった後に話をしました。
先輩は私ができなかったことに対して怒るのではなく「そういうこともあるよ」「私にだってあったよ」と励ましてくれたんです。厳しい言葉が第一声にくるのかと思っていたので、そのときの先輩の言葉や対応が温かく、とても印象的でした。

できなかった自分に悔しくて泣く、その経験は私にもあります。
仕事に責任をもって従事しているからこその悔しさだと分かっているので、怒ることではありません。 オペ室は病棟と違う緊張感があり、いつも以上に気を遣う場所。だからこそダメ出しをするのではなく、次に活かせるように「次はこうしようね」と、前向きな言葉を掛けるようにしています。 1年目は、覚えたてのものばかりなので、自信をもつには経験が必要です。
さらに器械出しは、決まった手順のこともあれば、前後してイレギュラーになることもありますから、これからは混乱しないように「一緒に、考えよう」といった声掛けを意識してきました。

プリセプター制度があるおかげで、プライベートでもプラスになったことってありますか?

私が入職した2年間は、外出や外食などの自粛期間があったので、プライベートで先輩と食事に行ったりする機会はありませんでした。
ようやく同期とはお出かけできる機会も増えています。近いうちオペ室メンバーとの飲み会も企画されているので、先輩たちと仕事以外の場所で話せるのが、とっても楽しみです。

新人看護師とは、時期をみながら、ご飯に誘おうと思っていたところです。
私が1年目のときは、先輩や同期と食事をしたり、飲み会に連れて行ってもらったりしていました。仕事中は少し遠慮しがちな間柄でも、飲みの場で、仕事中とは違った面に触れることができて、そこで仲良くなれたりする場面も多かったです。気心知れると、仕事の面でもやりやすくなることを経験しているので、新人看護師にもぜひ味わってもらいたいですね。

明理会中央総合病院の居心地はいかがですか?

入職する前は「看護師の現場って結構、厳しいのかも…」という印象を抱いていました。
実際は、そうではありませんでした。入職して未だかつて複雑な人間関係を感じることがありません。オペナースが病棟の応援に行く機会があるんですけど、どの科のスタッフもみんなさっぱりしていて、患者さんとのやり取りやスタッフ同志の雰囲気もとてもいい感じです。

居心地の良さには、同期の存在も大きいかな。特に、同じ科の同期とは旅行にも行ったりするくらい仲がよくて、情報交換をしたり、気持ちを分かち合ったりしながら絆を深めています。
仕事中もすれ違うだけで気持ちが落ち着いて、ホッとする存在。
先輩にも「同期は大事にした方がいいよ」って良く言われていたんですけど、6年目になってその意味がよくわかります。

お二人の今後の目標を聞かせてください。

オペ室は、病院の全部の科の器械出しをするので、まだやったことのない、難易度の高い器械出しができるようになりたいです。科によっても使う器具が違うので、覚えるのが大変ですが、頑張って早く仕事を覚えることが目標です。ときどき、先輩の器械出しを見られることもありますから、たくさん勉強させてください!

実は、私の母もオペナースでした。母に憧れて看護師を目指したわけですが、オペナースという専門職の看護師として、知識や経験値を積んでいって、自信や強みを持つのが目標です。
また、オペ室は緊張感もあり、狭くて暗い場所といったイメージもあるので、患者さんが安心して手術を受けられるように、温かみのある看護師を目指しています。「怖いと思っていたけど、 すごくいい雰囲気だったから安心した」と言ってもらえるような包容力のある看護師になれるよう、人としても成長していきたいですね。
私とMさんとは年も近いので、これからも、一緒に成長していきましょう!